用語 解説 補足
悪性関節リウマチ(MRA) 関節リウマチの中でも血管炎をはじめとする関節外症状が強くみられるものをいい,難治性で全身症候も強く,生命予後も不良であることが多いです.内臓障害がなく,関節リウマチによる身体機能障害が高度に低下した場合は悪性関節リウマチとはいいません.  
朝のこわばり 朝,目を覚ましたときに体が硬直したように感じる「こわばり感」のことをいいます.炎症性滑膜炎に関連した症状で,睡眠中,長時間動かないことがその原因であると考えられます.
目覚めてから朝のこわばりがなくなるまでの時間は滑膜の炎症の程度に相関しています.
 
亜脱臼 完全には脱臼していない,脱臼に至らない状態にあって,位置がずれた病的な状態,あるいは一度脱臼した関節を自然に又は自分で整復できる状態をいいます.
関節リウマチでは手・指関節や頸椎に多くおこります.
 
アーチ 足の裏のくぼんだ部分をいい,縦アーチ(縦に弓を描く)と横アーチ(横に弓を描く)があります.
体重を支えたり,歩いたり走ったりするときの衝撃を吸収する重要な部分です.
アーチが崩れてくると,足としての機能にさまざまな障害を招きます.
開張足
アナフィラキシーショック 食事や薬剤等の抗原が体内に入ると,体を守ろうと抗原を攻撃する体内の抗体が逆に体を攻撃するアレルギー症状の一つで,その中でも抗原侵入後数十分以内に急激に激しい症状をおこすものをいいます.症状は,蕁麻疹,呼吸困難,意識障害,嘔吐,腹痛,下痢,血圧低下を伴うショック等が挙げられます.アナフィラキシーショックの怖いところは,一刻を争う危険な状態に陥る可能性があることです. 即時型アレルギー反応
アフェレーシス療法 アフェレーシスとは,血液中の病気に関連する物質を除去する方法で,単純血漿交換療法,二重膜濾過法,吸着療法,白血球除去療法(LCAP)などがあります.悪性関節リウマチやSLEの治療に用いられます. 免疫吸着療法
インターフェロン(IFN) 体内で,ウイルスなどの病原体や腫瘍細胞などの異物に遭遇したときに細胞が分泌するたん白質.細胞増殖の抑制,免疫系及び炎症の調節などの働きを示し,サイトカインの一種に含まれます.C型肝炎や腫瘍などの治療薬として用いられます.  
インターロイキン(IL) サイトカインの中の一つのグループで,免疫系ではこのインターロイキンが多く関わっています.関節リウマチに悪影響を及ぼす炎症性サイトカインに分類されるインターロイキンには,IL-1,IL-6,IL-8などがあります.  
インプラント 変形あるいは損傷を受けた関節などに,外科的療法で埋め込むための金属やセラミックスなどから作られた器官・組織をいい,人工関節などがあります.又は,それを埋め込むことをいいます.  
エスケープ現象 抗リウマチ薬を服用した当初には効果があったにもかかわらず,治療継続しているある時期から効果が減弱あるいは消失する現象をいいます.  
遠位指節間関節(DIP関節) 第2指〜第5指の指先から一番目(遠位)の関節. 近位指節間関節
中手指節関節
炎症性サイトカイン サイトカインは炎症性と抗炎症性に大きく分けられ,健康な体内ではバランスよく保たれています.炎症性サイトカインにはTNFα, IL-1, IL-6, IL-8, IFN-γなどが知られており,発熱,好中球増多,炎症性細胞の活性化,急性期たん白の亢進,線維芽細胞滑膜細胞の増殖などの炎症に伴うさまざまな現象に深く関与しています.炎症性サイトカインが抗炎症性サイトカインより多くなると,関節リウマチなどの自己免疫疾患が引きおこされると言われています.